2018/02/28

飲食店経営者の顔を持つ公認会計士のマインド

お客様と専門家をつなぐ仕事

お客様と専門家をつなぐ仕事

ダイニングカフェ&バーオーナーであり公認会計士の松本佑哉先生に、お客様と専門家をつなぐためのマインドについて、お話を伺いました。

プロフィール  松本佑哉

立命館大学経営学部卒、公認会計士、滋賀県出身 大手監査法人に勤務し、広告代理店やエンターテイメント企業を中心に担当。同時にプライベートでマーケティングやマネジメントスキルを現場のトップ集団から学び習得。

その後、みらいコンサルティング㈱に入社し、新規事業開発、事業再生、事業調査、財務調査、事業計画策定と幅広くプロジェクトマネージャーとして活動。

平成28年9月に独立し、フリーランスのコンサルタント公認会計士として監査役や監査業務などを実施。同時に新しい活動を応援するコミュニティ拠点として本格的なダイニングバーであるActiを新宿三丁目に開業し、オーナーシェフとして腕を振るっている。

Dining café & bar [ Acti ] オーナーシェフ

一般財団法人みんなの外国語検定協会 監事

株式会社Mint'z Planning CSO

対談スタート

多くの顔を持つ理由 


ミカタ編集部
こんにちは。本日は、ダイニングカフェ&バーオーナーであり、公認会計士の松本佑哉先生にお越しいただきました。松本先生は公認会計士でありながらダイニングカフェ&バーアクティーという飲食店を独自で経営されており、インフルエンサーマーケティングの広告代理店の役員もされている、多岐に渡ってご活躍されている先生であります。松本先生、本日はよろしくお願いします。まず初めに松本先生のプロフィールをお伺いしたいのですが、公認会計士を目指そうと思ったきっかけ、独立開業に至るまでの簡単な経歴をお話し下さい。
 
【松本】 
高校3年生の時に新規事業開発の専門家になりたいと思いましたが、片田舎の滋賀県におりましたので、起業ブームとは遠い状況でした。そこで、田舎でも学んでいける新規事業開発の領域は何かなと考えると、管理系の仕事でした。管理系の仕事の方が比較的実務に近いところが学べるのではないかと思い、公認会計士を目指し始めました。大学4年生の時に公認会計士試験に受かることができ、当時の新日本監査法人に入社し、3年半ほど在籍しました。いろいろ学ばせていただいた後、未来コンサルティングというコンサルティング会社に3年半ほど在籍させていただきました。 
 
ミカタ編集部
今年から開業されたんですよね。松本さんは見るからにいろいろなことをされていて、アクティーという飲食店を経営されていたり、広告代理店の役員を務めていらっしゃいます。こんなにたくさん活躍されている理由は何でしょうか。なぜこのようにたくさんのことをされているのですか? 
 
【松本】
意外と全て1つの点で結びついています。新しいことを始めるとなったときに、たくさんの専門領域が必要です。それぞれを一つ一つ順番に学んできてできるようになっていけば、いろいろな役割で呼んでいただけるようになって、気づいたらいろいろな顔になってしまったということです。 

ミカタ編集部
そこを深掘りしてお聞きしたいと思っています。どうやって仕事を開拓していったのでしょうか? 
 
【松本】
やはり公認会計士という資格が信頼を与えてくれました。入り口は公認会計士で入っていったものがほとんどです。しかし関与している中で生じる問題は、財務、会計、税務的な話だけではなく、営業や組織人事、法務的な問題もあります。同じ当事者の中で、公認会計士の立場だけから話をしてしまうと、やはりしらけてしまいます。そこにいる人たちはあくまで1つの課題に対してみんなで解決していこう、というマインドでいるので、その場で一緒になって考えていくスタンスで、様々な分野に順番に触っていったら、意外と、実務レベルのところは経験を積むことができました。これを10年やっていると意外といろいろ積み重なってきて、大体の事は対応できるようになります。その道の専門家には及びませんが、専門家に橋渡しをすることは十分できるようになりました。 
 
ミカタ編集部
そうしますと、最初その役割を取りに行ったと言うことでしょうか。やってくださいと言う要望が来てそれを何でもやっていたと言うことでしょうか。 
 
【松本】
もちろんできないことをできると言ってしまうと事故になるので、事前に勉強し、「これはここくらいだったらできるかな」、「これくらいのお手伝いをさせてください」と言うように、程度も伝えた上でいろいろ触るようにしました。 
 
ミカタ編集部
なるほど。松本先生はマーケティングに詳しかったり、一般的な士業の先生よりも営業に詳しい印象ですが、そのような技術はどこで蓄積したのでしょうか。 
 
【松本】
マーケティングについては、広告代理店のプランナーの方や戦略コンサルの方が作るような戦略は実務レベルでできます。これは、もともとプライベートでレベルの高い人たちと飲み、お話を伺い、宿題をもらって鍛えてもらっていた時期があるからです。実務で触っているものと同じレベル、速度感でキャッチアップをしていた時期があるので、今できるんですね。そういった特別な修行期間は設けています。 
 
ミカタ編集部
いろんな会社に携わることによって会計士としても仕事につながって来ているということですね。 
 
【松本】
会計制度の構築、人事労務の体制づくりなど、新しいものを始めるときはマネジメントの話も出てきますが、マーケティングの人たちではできないので、専門家に頼りたいということで話を持ってきていただけます。いい仕事の循環になっています。 
 
ミカタ編集部
人事まで行くと社労士さんがやっているところまで手を出しているのかなという印象ですが…。 
 
【松本】
もちろん私がやるのは橋渡し的な部分です。法的なところは僕が詰めるのは危険だと思います。ただ、「こういう評価の仕方をしたい」「営業体系がこうなっているからこういう報酬にしたい」「こういうところで人を採用したいから助成金はここで活用すべきだ」などという要望に対し、スケジューリングや課題の洗い出し、方針の希望を整理することは、意外と資格を持っていない人でもできることです。世の中の社長さんはレベルの高い人であれば普通に自分でやっていると思います。私はそういったところまでをやっています。 
 
ミカタ編集部
社長さん方の懐刀のようなポジショニングを取りに行っているんですね。 
 

【松本】
そうですね。まさに番頭さんみたいなイメージです。

プラットフォームづくりのための飲食店経営

ミカタ編集部
そしてなんといっても飲食店を経営されていると言うところも深くお聞きしたいポイントです。なぜ飲食店をしようと思ったんですか? 
 
【松本】
個人的に飲食店を開きたかったという思いはもちろんあるのですが、コンセプトと狙いがあります。コンセプトはアクティビティーからとってアクティーというところです。新しい活動する人の1番の課題は、物理的な場所を設けていくことです。何か活動したいと思って場所を1回1回借りようと思ったり、そこで支援しようと思うと、用意するハードルが出てきます。これをフレキシブルに使ったり融通していくことは、自分自身が事業者にならないと難しいです。かつて私が関与していたジョイントベンチャーの立ち上げでは、交流拠点のようなものを作りました。そういうものがあるとすごく便利なんですね。その時は行政が関わっていたのですが、民間だけで自由にやってみるのも面白いかと思いました。それで民間がやる公共空間のようなものを持ちたいと思い、飲食店をやっております。 
 
ミカタ編集部
実際に飲食店には毎日入ってやっていらっしゃるんですか? 
 
【松本】
週6日はいます。 
 
ミカタ編集部
週6日!ではいつ会計士の仕事をやっていらっしゃるのですか? 
 
【松本】
どれだけ働いているんだという話になりますが、私の24時間をお話しさせていただきます。朝の10時から昼の2時まで、広告代理店で戦略担当役員として働かせていただき、ときには営業に出たりもします。昼の3時くらいからお店に入り、個人的なコンサルの依頼を受けたり、公認会計士の仕事をしたりします。夕方6時から7時位からは飲食店としての仕事に専念し、大体終電くらいで帰宅します。こういった生活を繰り返しています。 
 
ミカタ編集部
飲食店を経営されていて、実際に会計士の仕事に支障が出たりすることはありますか? 
 

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