2017/11/17

士業・会計事務所におすすめのソフトとは?

士業・会計事務所におすすめのソフトとは?

まず、士業事務所や会計事務所等で近年よく使われる会計ソフトですが、そもそも会計ソフトが出る前までは、帳簿等を手書き等で記入したり、管理しなければならなかった為、本来の業務でない作業に時間が必要となるので大変面倒でした。また、人が記入したり簡単なパソコンの表等に打ち込んだりして、管理する物でもありますから、最終的に計算が合わない等の問題も発生しやすかったと言えます。

会計ソフトは、その問題をクリアにし、会社のお金の動きや、決算をスムーズに行う事が出来る画期的な物です。また、皆さんは、青色申告をご存知でしょうか?青色申告をする為には、複式簿記で帳簿を作成すると言うことが必要なのですが、複式簿記にて青色申告をすると、収益から65万円もの控除が受けられる為、非常に節税効果が高くなります。この複式簿記とは別に、単式簿記と言うものがあるのですが、単式簿記は家計簿のような物で、使った残高等を記入していくような物となっているのに対し、複式簿記は単式簿記のような単純な物ではなく、財産目録や借金等の明細まで細かく作るようなものだとイメージして頂ければと思います。

ちなみに、青色申告も単式簿記を利用する事が可能なのですが、この場合の控除額は10万円と、圧倒的に金額に差が出ますから、恩恵を最大限に受けるためには複式簿記で帳簿を付ける必要があると言えるでしょう。

そこで使えるのが、会計ソフトなのです。手書きや、計算式を組み込んでいる表に打ち込むよりも、ソフトを使う事で手軽に複式簿記を利用する事が可能となります。このように、近年では会計ソフトを使う事によって、簡単であり、従来のような間違いをせずに帳簿とする事が可能な時代となっているのです。

1.会計ソフトの基礎

会計ソフトは、会計ソフトウェアの事であり、会計を記録したり、処理を行う事ができるアプリケーションソフトウェアの事を言います。ちなみにアプリケーションと言うのは、OS(Windows、android、iOSなどのことです)の上でインストールを行って使うソフトウェア全般の事を意味しています。

つまり、近年よく使われるスマホのアプリや、タブレット等で使われる物も、このアプリケーションを起動させる事によって作業をしている事になります。アプリケーションソフトウェアには、買掛金の台帳、売掛金の台帳、賃金の台帳、試算表等の機能から成り立っています。

【機能の意味】
・買掛金(かいかけきん)とは、商品等を購入した時に、代金を支払う義務であり、債務の事を言います。ちなみに、本来であれば、このような債務の事を仕入債務と言うのですが、手形がある場合は支払手形と言い、そうではない債務の事を買掛金と言います。
・売掛金(うりかけきん)とは、商品を販売した時、その商品と引き換えに貰うお金の事であり、債権の事を言います。ちなみに、本来であれば、このような債権の事を売上債権と言うのですが、上記同様、手形がある場合は受取手形と言い、そうではない債権の事を売掛金と言います。
・賃金台帳(ちんぎんだいちょう)とは、労働する上での法律となる労働基準法を根拠としており、事業をする場所に備えておかなければならない法定の帳簿の1つであり、事業の規模には関係なく、労働者を雇用している全ての場所に義務付けられるものになります。
・試算表(しさんひょう)とは、集計表の事を意味しており、決算を確定する前に必要となるものです。合計試算表や、残高試算表、合計残高試算表の3種類あります。

また、会計ソフトの良い所は、入力をすると自動的に帳簿等に総鑑定元帳を作成してくれますし、貸借対照表や、損益計算書等の決算に必要な書類を作成する補助を行ってくれるので便利です。
・総鑑定元帳(そうかんじょうもとちょう)と言うのは、わかりやすく言うと、学生時代に使っていたノートを思い出してみて下さい。
数学のノートは、数学ノートに。国語のノートは国語のノートに・・と言うように、別の教科を同じノートに記入する事はなく、それぞれ別々のノートを作成されていたと思います。
これと同じように、それぞれで整理されたものを「総勘定元帳」と言うのです。
・貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)とは、決算日において、帰属する資産や、会社の負債、その差額等を一覧にした報告書の事です。
・財務諸表(ざいむしょひょう)とは、決算書の事であり、会社の財政状況や、経営の成績に関して利害関係者に報告する為の報告書の事を言います。

また、会計ソフトに入力する場合、複式簿記の形式に従って仕訳を行うのですが、基本的に簿記3級レベルの知識がある方ならば、使いやすいと言われています。もし、全く簿記の知識がない方や、あまり知らないと言う方は、上記のソフトは少し難易度が高い為、上記でも解説のあった家計簿のような単式簿記にて、現金の取引や預金の取引等を入力する形のものが良いでしょう。ただし、節税対策としては、やはり単式簿記では足りませんから、青色申告を行いたい場合は、複式簿記にすることをオススメします。

2.会計システムに精通する8士業とは?

会計ソフトと同じような機能を持つ物の中に、会計システムと言う物があります。これは、一般的にEPRと呼ばれる物で、比較的規模が大きい企業等に利用されています。この会計システムに精通する士業とは、どのような士業なのでしょうか?士業と言っても、様々な業種がありますが、士業の中でも会計システムに精通していると言われているのは、一般的に8士業だと言われています。

【8士業】
弁護士、司法書士、行政書士、弁理士、税理士、社会保険労務士、土地家屋調査士、海事代理士、以上の8士業となっています。

これらの8士業は、国家資格が必要な士業の中でもハイレベルだと言われており、この8つの中でも会計システムに関して詳しいのは、はやり税務の専門家である税理士だと言えるでしょう。税理士は業務上、あらゆる会計に関わりますから、会計システムに関してもプロでなければなりませんし、それなりの会計システムの導入が必要とされています。また、顧客から安心して業務を任せて貰う為にも、会計事務所にとっては会計システムの導入は必要不可欠だと言えるでしょう。

3.経理に関する実態について

平成26年度に、中小企業庁により、中小企業の経理の状況について実態の調査が行われました。中小企業庁の調査によると、経理業務を担当している人数は、半数以上である58%が1人で行っていると言う回答データがあります。士業事務所も、規模的には、まだ士業法人は少なく、個人事業主として士業事務所を経営されている方が多い為、このデータは参考になると思われます。

また、回答のデータから見ると、実は調査の中で経理を担当しているのは1人もいませんと答えた方は全体の10%となっており、この背景には、経理專門とする担当者を置くことなく、経営者本人が経理業務を同時に行っていると言う状態となっています。このデータから見える事は、経理專門の担当者を置くまでの余力がなく、経営者本人が行わなければならないと言う背景と、逆に会計ソフト等の経営者1人でも簡単に管理をする事ができる便利なソフトの普及があるのではないかと推測できますし、個人事業主ではなく、ある程度の従業員を雇っている場合であっても、会計ソフトを導入する事により、経理の業務が少人数でも問題ないと言う背景が伺えます。

また、4分の1の割合で、税理士等の専門家に依頼をかけていると言うデータもありました。更に、その他のデータとして、経理帳簿に記録する頻度の回答データによると、毎営業日記録すると答えたのは43%と1番多く、次に毎月と答えたのが35%程度、そして1番少数派だったのが毎週と答えた12%と言う結果が報告されています。実際には、日々の記録を遅れる事なく記載した方が良いとされている為、その分会計ソフトは簡単に利用しやすい事から使いやすいとも言えますし、毎日の記録は面倒だと言う方にとっても、逆に簡単な会計ソフトを利用する事によって、メモしておけば、空いた時間にささっと入力してしまえば良いとも言えますから、どちらにしても導入する上で損はないと言う事ができるでしょう。

4.クラウド会計って何?

最近話題となっている、クラウド会計ってご存知でしょうか?事業の規模によりますが、すでに導入されていると言う方もいれば、クラウド会計自体知らないと言う方もいらっしゃると思います。

クラウド会計と言う物は、会計業界の中ではトピックの1つとなっています。クラウドと言うのは、インターネットの上で複数のサーバーを利用する事により、データベースやソフトウェア等の大きな資源を活用できるサービスの事です。具体的には、会計ソフトがアプリケーションだと伝えましたが、クラウド会計はサービスがクラウド化しているので、全ての処理をインターネットのサーバーにあるリソースを使う事ができるのです。

もっとわかりやすく表現すると、スマホやタブレット等にインストールするアプリがありますが、これは基本的にダウンロードしてご自身だけで個別に使う物なのに対し、クラウド会計はインターネットを経由していますから、入力をするにも場所を選ぶ必要がないと言う事になります。つまり、旅先であろうが、出張先であろうが、クラウドサービスを利用する事によって、端末も選ぶ必要がなくなります。

ただし、実際には、個人事業主等の場合、そこまでクラウド会計が必要なのか?と言う疑問も湧いてきます。勿論、会計事務所等においては必要な可能性が高いですし、知識も当然の事ながら持っていなければなりません。ただし、インターネット上で行う為、ハッキング等のリスクがあるとも言えます。それらの対策を十分に取って、法人事務所のように、事務所の場所が1つではない場合などにおいては、便利な物だと言う事ができるでしょう。

5.それぞれの士業におすすめするソフト

士業と言っても様々ですし、士業の中でも税理士においては会計のプロでもあります。ですから、それぞれの業種によってもおすすめのソフトは違いがあると言えます。
それらに分けて見ておきましょう!

5-1.会計事務所におすすめのソフト

会計事務所におすすめする会計ソフトについては、一般的に2つの分類する事ができます。1つ目がローエンド、2つ目がハイエンドです。

名称からも少し分かって頂けるかもしれませんが、ローエンドは比較的安値で購入する事ができ、会計作業を行う時の基本的な事を行う事が可能です。ハイエンドは価格が高く、システム構築を行うのに、稼働するだけでも購入から半年以上かかるとも言われていますが、その代わりカスタマイズが自由となっている為、ニーズに合わせた構築が可能となっています。最初に会計事務所を始められる場合は、ローエンドの会計ソフトをおすすめします。

勿論、セキュリティの問題に関しては注意しなければなりませんが、事務所が行う業務に合わせて選ぶと良いでしょう。

6.会計ソフトのご紹介

では、ここからは様々な会計ソフトに関する紹介をさせて頂きたいと思います。

【会計freee】
クラウド会計のソフトの中でシェアNo.1の会計ソフトとなっています。
クレジットカードの自動的な同期や、複式簿記の知識がない場合においても簡単に使う事ができる分かりやすいソフトとされており、銀行のWeb口座の自動同期にも対応しています。
料金面でも、クラウド会計ソフトの中でも低めに設定している為、コスト的な面でも費用を抑えられるのではないでしょうか。
https://www.freee.co.jp/

【MFクラウド会計】
法人用会計ソフトとなっております。
家計簿のソフトとして有名なマネーフォワードがリリースしたソフトです。
また、個人事業主向けにも「MF確定申告」と言うものが提供されております。
上記の会計freeeと同じくらいの水準となる機能となっています。
https://biz.moneyforward.com/

【弥生会計オンライン】
パッケージ会計ソフトのトップとなっている弥生会計がリリースした物となっており、こちらもクラウド会計ソフトです。
使いやすいインターフェイスの他、ソフトとしては常に最新版を利用する事が可能です。
その為、バージョンアップを行う必要がなく手間が省けます。
http://www.yayoi-kk.co.jp/products/account-ol/index.html

【やよいの青色申告】
個人事業主や、簿記、会計等に自信がない方向けのインストール型の会計ソフトです。
手書きで表計算ソフト等を使われている方にもおすすめです。
カタログ請求や、無料体験版をダウンロードできますから、気軽に試してみて下さい。
http://www.yayoi-kk.co.jp/products/aoiro/index.html

【みんなの青色申告】
こちらもインストール型の会計ソフトです。
かんたん操作、しっかり機能、しっかりサポートと言うキャッチフレーズで、導入から設定、仕訳、入力、決算から申告まで行う事が可能です。
導入を検討される方は、気軽に電話で相談をする事が可能です。
https://www.sorimachi.co.jp/products_gyou/min/

【ブルーリターンA】
一般社団法人・全国青色申告会総連合が提供しているソフトであり、青色申告を簡単にされたい方には嬉しいものでしょう。
地域の青色申告会に入会しないと使用することはできませんが、入会すれば安い年会費でわからない事があれば、教えて貰えるサポートもついている為、税理士に高いお金を払って会計を任せるよりは経済的であり、また大変便利でもあります。
また、安心のバージョンアップが用意されており、毎年1月の税制改正に対応したバージョンアップ版ソフトを提供しています。
https://www.bluereturna.jp/cgi-bin/A.cgi

7.まとめ

いかがでしたでしょうか。
今回は、会計ソフトについて、様々な士業と、会計に関するプロである会計事務所の観点から解説を行わせて頂きました。手書きで帳簿を付けるような時代は既に終わり、現代では会計ソフトを使用することは、ますます主流となっていくことでしょう。また、現在難しいと思っている会計ソフトであったとしても、年々と、誰でもわかりやすい機能に変化していくと考えられます。その為、時代が進むごとに、進化を辿る事が予想されます。

また、間違いが起きない為、経営をする上でも手間を取らせません。わかりやすく、間違いがないように解決できるのであれば、言う事がありませんよね!経理に関する事は、全くわからないと言う方でも、わかりやすいソフトは増え続けています。是非、諦める事なく、導入を検討してみてはいかがでしょうか!?

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