2017/10/16

社労士事務所における採用とは?~正社員という概念はすでに古い?~

社労士事務所における採用とは?~正社員という概念はすでに古い?~

社労士事務所を開業して軌道に乗ってくると、次に考えるのは事務所の拡大ではないでしょうか。まれに一人できままにやっていたいという人もいますが、10人の社労士に会えば8人9人は「事務所を大きくしたい」という答えが返ってきます。

人数・規模が大きい企業=良しではない?

社労士事務所も含めた士業の事務所は、士業事務所の従業員人数は多くても10~20人、まれにもっと拡大している事務所もありますが、大きい事務所と言っても10~20人規模の所が多いです。また、10人未満の事務所や社労士の先生が一人の事務所、もしくは先生とパート・アシスタントの2人でやっているという事務所も少なくありません。
 
社労士の先生方は元々企業で勤めていて独立した方が多く、名だたる大企業を退職して開業したという方も沢山います。ですので開業している社労士に「事務所を大きくしたいですか?」と聞くと、大抵は「もちろん大きくしたいです。人を採用して規模を大きくしていきたいです」と答える方がほとんどです。

社長なのに「会社に行きたくない」?!

士業の世界に限らず、一般企業でも、起業家は最初自分の夢や実現したいことを胸に抱いて起業します。そして最初の数人の従業員というのは知人や古くからの友人や、ある程度創業者と同じ熱量で夢や実現したいことを考えているメンバーで構成しており、創業者とまさに寝食を共にして創業期を乗り切る、という場合も少なくありません。
 
創業期を過ぎてある程度安定してくると、人を採用し拡大していきますが、後になって「こんなはずじゃなかった」という方もいます。そして中には「自分の会社だけれど会社に行きたくない」と嘆く社長もいるのです。

士業事務所も同じですが、企業は業績が上がり始めることと同時に、人を採用していきます。その際に創業者の想いや実現したい夢、つまり理念やビジョン・重視する人間性を考えず、「この作業が出来る人を採用する」と言って、とりあえず採用してしまうとこのような現象が起きてしまいます。お客様の受注に応えるために、理念やビジョンを共有できる人という視点ではなく、「この作業が出来る人間」という基準で採用してしまった結果、人数が増えて受注に応えることが出来業績は上がるのですが、社長の実現したい夢や、未来の姿、価値観とは全く異なる人を採用し、組織がばらばらになっているという状況が多く発生するのです。

さらに悪いことに組織がバラバラになるだけでなく、アンチ社長、アンチ会社という、社長とは反対の勢力でいっぱいになり、ついには「自分で作った会社だけれど、会社に行きたくない」「創業したての頃はよかった。売上は少なかったけれど、夢を分かち合い気が合うメンバーで一生懸命にやっていた。」「あの頃に戻りたい」と嘆く社長は少なくありません。

人数が多い=良なのか?

社労士事務所の所長は、元々はサラリーマンだった方が多いです。一般社会では「大企業=良」という価値観であり、規模が大きい、社員数が多いほど「すごい」という考えになりがちです。

ですが、本当に「人数が多いことが良い」のでしょうか?

大企業に勤めていたとしても、本当に自分がやりたくて活き活きとして仕事をしている人はどの位いるでしょうか?たとえ大企業の社長であっても、自分の夢を実現していてワクワクしながら仕事をしている人はどの位いるのでしょうか?

むしろ、大企業だからこそ、株主との関係で悩まされたり、周りの取締役とのパワーバランスや創業者との関係で悩んでいたりします。確かに、大企業に勤めていることがかつては、自慢の対象となりました。人気の就職先企業ランキングに入ることが、その人のステータスだった時代もあります。ただ、時代が変わってきていて、個人が個人の力で仕事をして稼ぐことが可能となっている今、大企業にいること、イコール「良い事」ではない時代です。それを考えると、人数を増やすことが本当に「良い」のでしょうか。

士業事務所のよくあるストーリー

社労士事務所も含め様々な士業事務所は、同じ成長ストーリーを歩みます。例えば、創業者が開業して、最初はパートアルバイトの方を雇い、顧問数が増えるに伴って、そのうち一人また一人と受注をこなすために採用していきます。

採用をし始めたばかりの事務所なので、なかなか教育が出来ないこともあり、また設備や事務所、労働条件もそれほど良い訳ではないので、採用した人が数か月で辞めていくことが繰り返されます。そのうち、事務所の設備やインフラ、教育に力を入れていくようになります。それを繰り返していくうちに、徐々に社員が定着し始めます。そのうち順調にいけば10名ほどの事務所となり、そこでまた売上が上がると15名程の事務所に成長するというストーリーです。

同じ事務所の成長ストーリーを歩く意味とは?これからの事務所像

このストーリーは本当によくあるストーリーと言えます。大抵の10人15人規模の社労士事務所、士業事務所がこのような経過を辿っていますが、果たしてそれを「あなたが」歩む必要があるのでしょうか。

決められたことを誠実にやっていけば、このようなストーリーになることはもはや明確です。それをせっかく起業して新たに道を作っていこうとする人が新たにやる意味はどこにあるのでしょうか。採用して規模を拡大する、それは大変すばらしい事ですが、採用して規模を拡大することは良しとは限りません。雇用するだけが拡大の道ではなく、例えば他士業とアライアンスを組む方法や、業務委託のような形でプロジェクトごとにチームを組み受注していく流れにする等方法は沢山あります。
今一度自分の中にある「採用して大きくなる=良し」という今までに作られた固定概念を見直してみましょう。その上で事務所の採用計画を立てて欲しいと思います。

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