2017/09/27

士業が連携することで得られる5つのメリット

士業が連携することで得られる5つのメリット

世の中には、「士」と付く資格を持っている士業の方が多くいらっしゃいます。それぞれの名前が違うように、それぞれで、業務内容などは異なる事が多いです。

勿論、弁護士や、行政書士、司法書士のような法律に関する資格の場合等、出来る業務として重なりが出る場合もありますが、大きく分ければ根本的な違いがあります。これらの士業の方たちが、業務を連携する等して得られるメリットと言うものがあります。つまり、それぞれの得意とする分野や、出来る業務、その道の專門知識が必要などの場合に、それぞれが士業として連携する事により、得られるものがあると言う事です。

具体的には、どのようなメリットが上げられるのか、見ていきましょう。
まず、士業に依頼されるお客様の案件の中には、士業1人でこなす事が出来る業務もあれば、1つの資格だけでは解決することが非常に時間がかかるなどのように複雑な問題を抱えている案件もあります。例を上げてみましょう。

例えば、相続関係に悩んでいる依頼者さんが居たとします。
・ここで起こり得る問題として考えられる事は、まず、根本的な相続に関する法律関係の事。
・次に、相続の中に不動産等が含まれている事。
・相続人同士が揉めていて、収集がつかないと言う事。
・相続するのに、多額の相続税と言う税金が発生する可能性がある事。
・亡くなられた方(被相続人と言います)が残された財産の中に借金があった事。
・相続をする不動産の価値が不明な事。
・被相続人が亡くなった理由が、過労によるものであった事。
・相続によって、住む場所が失われそうになっている事。

想像するだけでも沢山の問題を抱えているケースがあります。上記の場合で考えられる事は、依頼主がどの士業に依頼したかにもよりますが、まず、相続自体であれば、弁護士や行政書士、司法書士などでも取り扱っています。また、不動産のプロであれば、不動産鑑定士や、土地家屋調査士など。労務問題は、社会保険労務士。登記に関する事は司法書士、税金問題に詳しいのは税理士などです。司法書士は、登記に関するプロであり、司法書士の多くの業務は登記業務が多くなります。また、相続する分が大きい場合は、どのように分配した方が税金面で安く済ませる事が出来るかなどを具体的に知識として把握しているのは税理士です。

士業への相談や、依頼の中には、様々な案件が含まれます。上記の例では相続を取り上げていますが、他にも、訴訟が必要なケースや、許認可を必要とするケース等、依頼内容は多種多様です。それらの業務を全て1人の士業でこなすには、余分な経費がかかったり、時間がかかってしまい、他の案件が来ていても手をつけるのが遅れる可能性もあります。このように、士業としても、連携をした結果、メリットが発生すると言うケースは沢山あると言う事なのです。

1.士業が連携する事で得られるメリット

①案件の早期解決

上記の事からも想像して頂けると思うのですが、士業が連携をすると言う事は、それぞれの分野で能力を発揮し、業務に集中する事ができる為、迅速な対応をする事が可能となります。よって、結果的に、士業側、お客様側、共に案件を早期に解決する事ができると言うメリットがあると言えるのです。

もし、時間をかけて業務内容をこなしたとしても、結果的にお客様にお願いする報酬の金額が多額になる事によって、結果的に依頼主に金銭的負担がかかったり、時間を余分に費やした結果、お客様の満足度は下がります。そこで、案件を早期に解決する方法として、他士業との連携が上げられます。

前途で解説をしている通り、士業と言っても様々です。勿論、同じ士業の資格を持っていたとしても、士業の業種の中では業務内容が幅広く、士業として全ての業務を得意としているわけではない場合が多くなります。

例えば、法律に関する士業の場合でも、遺言書の作成が得意であったり、離婚問題が得意であったり、借金問題が得意であったり、はたまた「うちの事務所は裁判だけは得意で、多くの案件を取り扱っていますよ!」と言うような士業事務所もあったりと様々です。そこに合わせて、その士業の資格を持つ者でしか行えない業務も出てきますから、連携をすると言う事はメリットに繋がるのです。これらの士業が連携した結果、早期で案件を解決する事が出来れば、互いに相乗効果が生まれる事になると言う事なのです。

②集客率UP!

上記のように、案件を早期に解決した結果、依頼をされたお客様にとっては、時間がかからなかった事や、経費的にも抑える事ができた等の利点が残りますから、結果的に、お客様に良い印象を与える事になり、集客率が上がると言うメリットがあります。

士業と言う業種は、元々ガツガツした営業活動には不向きですから、良い結果を出す事が出来れば大きな営業効果をもたらす事に繋がります。つまり、営業をかけなくても、業務を遂行し、満足して貰えた結果、自然とその流れが営業に繋がると言う事になります。

お客様の口コミや紹介等は、士業と言う業種にとっては特に侮ってはいけません。勿論、士業の中でも、業務内容によっては一般企業と同様の宣伝や営業方法を用いる必要がある場合もありますが、大きな視点で見るとそれは不向きだと言える業務が多いのです。士業は、どちらかと言うと、依頼主はお客様であり、そのお客様の依頼内容を遂行した結果報酬を貰う事が出来る、言わばコンサルタントのような存在です。ですから、士業が連携した結果もたらされる効果として、集客率のUPと言う事が上げられるのです。

③窓口が1つで済む

士業が連携をすると言う事は、案件によって、お客様が依頼をかけた先の士業事務所だけでは解決できない問題が発生するケースがあります。お客様に、それぞれの業務を、それぞれの士業事務所に依頼をかけさせるような、面倒を起こさせない為にも、連携と言うのは必要な事だと言う事ができるでしょう。

更に、お客様が満足して下さる以外にも、窓口が1つであると言う事は、紹介をした士業にもメリットがありますし、その連携している士業事務所側からも、依頼が来る可能性があると言う事なのです。お客様が直接依頼をかける事なく、士業間で仕事の依頼をかけますから、手間も省けますし、仕事が回ってくるのはありがたい事です。行政機関の窓口が行っているワンストップサービスは士業事務所でも必要とされるということを覚えておきましょう。

④従業員の経費を浮かすメリット

士業は、持っている資格を活かして様々な業務を行う事ができます。

しかし、簡単に言っても100を超える業務を扱う事ができる士業もありますから、それを全てこなすわけではありません。資格によって行う事ができる立場であったとしても、その全ての業務を取り扱っている事務所はほとんど無いと思われます。士業の事務所を開業されている方は、得意分野を持たれている事が多く、例えば、弁護士であっても裁判が得意な方もいれば、裁判業務には手を付けず、その他の業務で経営をされている方もいますし、行政書士であれば、遺言書や相続のみに特化して業務を行っている方もいれば、離婚問題や夫婦問題に特化している人もいらっしゃいます。

つまり、これらの案件をお願いされた時、別途、自分の得意分野以外の業務を行う必要が出る可能性があるわけです。資格があるのですから、当然資格を活かして業務を行っても良いわけですが、普段から慣れている業務と、普段は取り扱っていない業務であれば、得意としている士業にお願いする事が業務遂行の上で最も迅速な対応ができますし、不備も発生しません。普段から、得意としている分野の業務以外が来るかもしれないからと、その分野の業務を行える従業員を別途事務所で雇用するようであれば、勿論の事ながら毎月の給料や、余分な経費がかかるのは当然の事です。

そこで、従業員を雇うのではなく、他の事務所の士業と連携する事によって、依頼があった時や、必要に応じてお願いする事ができると言うのが、士業連携のメリットの1つだと言えます。また、同じ資格ではない士業間にとっての連携も、必然的にメリットに繋がると言う事ができるでしょう。

⑤他士業に対抗する!

士業の中には、同じ士業資格を保有していても、様々な業務に特化した形で事務所の経営を行っている方が多いのが現状です。そして、士業と言う資格が出来た当初であれば、競争率もそこまで無かったと思われますが、現代の世の中には、士業の資格を有して業務を行う方は、沢山いらっしゃいます。

いくら士業の資格を取るのに苦労したり、大変な思いをしたとしても、そのような思いをして合格している方は、あなたのライバルは他にも大勢いると言う事です。業務の内容については、たくさんの分野に分かれていると申しあげましたが、その分野を絞っていたとしても、その同じ分野の業務を得意として活動されている事務所や士業は大勢いるわけです。

つまり、それらの方はライバルであり、お客様は取り合いとなるのは避けられない事実です。士業として連携をしている中で、紹介して頂ける事があると解説しましたが、紹介をして貰えると言う事は、自身で自ら営業を行ったわけではなく、士業間の連携によってもたらされる効果です。お客様が士業に依頼をかけ、依頼を引き受けた事務所が連携している士業へ別の業務をお願いした時、連携している事によって、自然の流れのように仕事は自身の所へ回ってきますから、他の士業に依頼が行く事がなくなります。

また、士業間が連携した結果、もたらされるこれまで解説してきた効果によって、結束力が生まれますし、お客様はワンストップで対応してくれる業者に満足すれば、集客率が上がると申しあげました。

と、言う事は、結果的に、他の士業に対抗している事になると言う事なのです。勿論、連携しているからって安心しているようでは、元も子もありませんが、誰とも連携をせずに行っている事務所と、連携をした結果効果がもたらされている事務所で比較すれば、後者の方がより良いサービス内容を提供できる可能性が高いのはあなたも理解できると思いますし、士業事務所側それぞれにもメリットがあると言う事です。

2.その他の連携の形

ここまでは、1つ1つの他の事務所同士が連携をしているパターンで解説を行ってきましたが、近年では、新しい連携の形が取られている所が多くなってきている為、ご紹介しておきたいと思います。

近年、増加傾向にある、同じ事務所内で士業同士が連携をするパターンがあります。これは、別の事務所として経営を行っているのではなく、1つの企業(事務所)として、様々な士業を在籍させ、全国展開などを行っている士業経営の形です。この効果としては、他の事務所にお願いするわけではなく、あくまで自社の中で依頼された内容全てをクリアする事ができますので、ワンストップと言う意味では、依頼に対してとても早い対応が可能となります。

その企業の中には、弁護士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士だけではなく、それ以外にも、不動産鑑定士や、士業ではないファイナンシャルプランナー等。あらゆる資格を持ったスペシャリスト達が在籍している為、様々な依頼に答える事が可能であり、解決スピードも早く、柔軟な対応を迅速に行う事ができます。他事務所との連携であれば、連携している相手方がどのような分野を得意としているのかを具体的に把握しておかなければなりませんし、同じ資格保有者であっても、分野が違えば、他の士業との連携も幅広くしていく必要があります。

一方、同じ企業内で勤務している士業同士が集まって解決する事ができますから、得意分野も把握できていますし、この業務はここへ・・と言う部署への指示も的確で早く行う事が出来ると言うメリットがあります。

しかし、この場合のデメリットとしては、上記でも解説のあったように、固定した人件費等の経費がかかると言う事です。在籍している以上は、毎月給料を支払わなければならない為、規模が大きい会社等が経営をしていると言った印象を受けます。勿論、将来的に様々な業務をこなし、事務所だけではなく企業として成長をしていきたいと言う事でしたら、これらの業界にも目を向けてみるのも良いでしょう。

しかし、いきなりこのような大きい規模の会社を立ち上げる事は、基本的には困難でしょうから、まずは他の士業と連携を取りながら、大きく成長させて行く方が無難だと言う事ができます。

3.士業連携のまとめ

いかがでしたでしょうか。

士業が連携をすると言っても、一概にこれをこのようにと言う決まりはありませんので、士業間において、それぞれでの能力や、力を合わせて発揮した結果、効果が生まれると言う事がメリットだと言う事ができます。連携する上で1番のメリットだと言える事は、やはりお客様の満足だと思われます。

士業と言う世の中においては、少し特殊な業務に特化した資格ではありますが、資格保有者は年々増え続けていますし、その分、集客を見込めるような対策も必要となります。集客を上げる為には、士業として1番大切な事は、お客様の答えに迅速に答える事です。

その結果、必然的に依頼される数は増えていきますし、それも立派な営業活動の一環だと言う事を忘れないようにしなければなりません。それぞれの士業同士が、自分が得意とする分野を互いに提供し、迅速に対応できる事によって得られる効果は高いと言う事ができます。

依頼をされる方にとっては、資格がない、知識がないからこそお金を支払って、依頼をしようと思うわけです。依頼者にとって大切な事は、士業に相談したり、お願いをする事ではなく、依頼者が抱えている問題を的確、且つ迅速に対応し、解決に至ると言う事です。

つまり、どの士業に相談すると言う事が問題ではないと言う事になります。ですから、お客様の依頼や期待に答える為にも、連携すると言う事は、双方にとってメリットがあると言えるのではないでしょうか。

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