2017/09/10

行政書士になるには~開業マニュアル~

行政書士になるには~開業マニュアル~

皆さんは行政書士ってご存知でしょうか!?

その名前から、業務内容に至るまでご存知の方もいらっしゃれば、名前は知っていても、実際にどのような士業なのかをご存知でない方も多くいらっしゃると思います。ここでは、その行政書士の資格から開業に至るまでの解説をさせて頂きたいと思います。

1.行政書士になる為には?

まず、行政書士として開業し、活躍するには、行政書士の国家資格に合格をする必要があります。この国家資格は年に1度だけですので、そこで合格しなければ、また1年後の試験まで待たなければなりません。

行政書士は別名「街の法律家」などとも言われ、弁護士などとは違って、一般の人にも、少し身近に感じやすい法律に関するプロと言った所ではないでしょうか。

ただし、法律に関するプロと言う事は、試験を受けるにも行政書士に関する法律の知識が必須となります。法律の勉強内容は、普段私たちが教育の過程で、学校などで勉強する内容とは違い、特殊な分野になる為、勉強を開始してからまず、法律用語に慣れずに挫折してしまう方も多くいらしゃいます。

ただし、それらの法律用語も、勉強を重ねていく上で慣れていきますので、根気よく勉強をする事が大切です。また、受験資格には制限が設けられていませんので、誰でも受験可能です。勉強の方法としては、独学で勉強をする方法や、予備校などのスクールに通って勉強をする方法が一般的と言えます。

ただし、今まで法律を、一度も勉強をした事がない方にとっては、いきなり独学で行政書士の勉強をするとなると、途中で根を上げてしまう方もいますから、不安な方はスクール等に通う事を選択する事をオススメします。また、行政書士の資格を取られる方の中では、大学で法学部に在籍していた経験がある方なども多くいらっしゃいます。この場合は、ある程度法律用語にも抵抗がない方が多いと思われますので、独学で勉強をし、合格される方も多くいらっしゃいます。

とにもかくにも、行政書士になる為には、まず行政書士の国家資格に合格しなければ始まりません。合格率が低い事や、勉強にかける時間を多く取る必要などはありますが、しっかりと勉強をして対策を取る事ができていれば、落ちる確率は低くなりますから、努力次第と言う事もできるのかもしれません。

ただし、勉強さえすれば簡単に合格ができると言う種類の試験とは言えませんから、十分な行政書士の勉強と、過去問題集を徹底的に解くなどの努力は必要ですので、ある程度の覚悟は必要であると言う事ができるでしょう。

1-1.補助者として勉強をすると言う選択

行政書士には、補助者として登録をする事ができます。名前からしても分かって頂けるかもしれませんが、行政書士事務所に勤務し、その事務所で補助者として登録をして貰います。実際には、行政書士免許を持っている行政書士のアシスタントのような業務を行いながら、行政書士を目指す事が目的となります。実際に行政書士事務所に勤務をしながら、実務としての知識を身に着けて、勉強をして合格をされる方もいらっしゃいます。

行政書士の補助者としての実務が、現実の国家試験に反映されるとは言い切れませんが、国家試験に合格した後、実際に自身が行政書士として活躍する上では、プラスになると言う事ができます。また、行政書士業務の実態もリアルに経験する事ができますし、そこに働いている方々は、自身が受けようとしている試験を無事に合格した先輩方ですから、わからない事があれば、質問したり、アドバイスを受けやすいと言う利点もありますので、参考にしてみて下さい。

1-2.行政書士の合格率と試験について

実際に行政書士の国家試験を受けて、合格している人はどのくらい居るのでしょうか?最新の情報によると、「行政書士試験研究センター」のデータを確認すると、平成28年度に試験を受けた方は4万1053名で、その内、合格者は4084名となっています。
合格率としては9.95%と言う結果が報告されております。
【一般財団法人 行政書士試験研究センターURL】https://gyosei-shiken.or.jp/

近い年度で見てみると、合格率はおよそ8%~13%を行き来しています。

また、合格する為の基準としては、以下の3つの要件を満たした方となっています。
①行政書士業務に関して必要な法令等科目得点が122点以上である
②行政書士業務に関連する一般知識等科目の得点が24点以上である
③試験全体の得点が180点以上である
以上の3つの要件を満たした方が合格となっています。

また、上記でも申しあげているように、試験は誰でも受ける事が可能です。ですので、特別何かしらの資格が必要なわけでもありませんし、年齢、学歴、国籍等も関係なく受験する事が可能です。平成29年度の例で見ますと、申込受付期間は平成29年8月7日~平成29年9月8日となっております。(インターネット申込みは9月5日午後5時まで)

試験日は平成29年11月12日(日)午後1時~午後4時まで。受験手数料は7000円となっており、合格発表は翌年の平成30年1月31日となっています。
ちなみに、平成28年に合格された方で最年長の方が81歳となっており、最年少は14歳と、年齢層は幅広くなっている事がおわかり頂けると思います。

1-3.通信講座ってどうなの?

行政書士となり、開業を目指す方の中には、仕事などをしていて時間スクールに通うなどの時間に余裕がない方も沢山いらっしゃる事でしょう。独学で勉強される方は別として、不安があるので、通信講座を利用し、ちゃんとした勉強をしたいと考える方もおられます。通信講座であれば、スクールに足を運ぶ必要はなく、仕事が終わって帰宅した後や、休日を使って自宅で勉強に取り組めるなど、勉強にかける時間的な問題に、少し自由を効かせる事が可能と言えます。

勿論、通信講座自体がその人にとって向いていると言う場合もありますし、逆に通信講座では不十分だと言う方もおられると思います。現在、行政書士の通信講座は沢山ありますが、それぞれで料金からどこに重点をおいているテキスト内容であるかも様々ですので、通信講座をお考えの方は、一度資料請求をしてみると言う手もあります。

ただし、通信講座の場合、スクールなどに直接通うわけではありませんから、ある程度、自力での勉強を進めて行く精神力等など、合格するのに求められる事は少し過大になる可能性があると言えます。更に、ここがわからないと悩んだ時、その時点ですぐに質問できれば良いですが、できない場合も多いと思われますので、この辺りもスクール等に比べると、少し難点だと言う事ができるでしょう。

また、どのような勉強もそうですが、一定のモチベーションと言うものは必要だと言えます。大体の通信講座が、スケジュールなどを立てて勉強に取り組んで行くと思われますが、1つの事につまずいてしまい、先に進めなくなった場合などにおいては、どんどん焦りが生じ、結果的にモチベーションが下がってしまって挫折した・・・なんて事にもなりかねません。

通信講座は難点が多いとは一概に言えませんし、通信講座の方が向いている方も多くいらっしゃいます。それぞれ、ご自身に合った勉強の方法を模索しておくと言う事も、合格する為の1つの対策であると言う事ができるでしょう。

2.行政書士の開業について

いざ、無事に行政書士試験に合格!!となったら、次に進んでいく事になるわけですが、就職を希望される方もいれば、ご自身で開業される方もいらっしゃいます。
合格後についてそれぞれで見ていきましょう。

2-1.行政書士の求人って?

この記事では行政書士の開業について掲載していますが、実際の求人についても少し触れておきたいと思います。

行政書士は大きな事務所を除き、個人で開業される方が多い傾向となっています。その為、行政書士の求人自体は少ない傾向が強いようです。また、求人があったとしても、求めている方同士での競争が起き、倍率が高くなるのが現状です。

そう言った意味では、せっかく行政書士の試験に合格したわけですから、開業を考えると言う選択肢としては、1つの良い方法だと言う事ができます。

2-2.開業をする前に考えておくべき事

まず、行政書士資格に合格し、開業をしようと考えた場合、行政書士としての業務をどのような分野に絞るのかを考える必要があります。つまり、他の行政書士業務を行う所との差別化を図ると言うわけです。

例えば、行政書士の業務であれば何でもやりますと謳っている事務所と、これだけは自信があります!と称している事務所であれば、自分が依頼したい内容が「自信がある」と言っている事務所がやっている業務と一致しているのであれば、後者の事務所を選択される方が多いのではないでしょうか?

行政書士の業務をお願いする上で、報酬を支払わなければいけません。お金を払うわけですから、お願いする業務に自信がある事務所や、その行政書士、またはその件数を多くこなしてきている所へお願いするのは必然的な事だと言えます。

また、その業務内容において、有利となる立地などについても考えなくてはなりません。今はインターネットが普及している時代ですが、行政書士業務はインターネットだけで済む業務ばかりではありません。依頼をされるお客様が事務所に足を運びやすい場所や、業務内容から見た立地なども考えた上で事務所を構える必要があると言えるでしょう。

2-3.マーケティング能力

行政書士の試験に合格するまでも、勉強自体が難しく、やっと合格した!と思って資格さえあれば、開業すれば簡単に上手く行くだろう!と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、これは甘い考えです。

単純に資格を取り、開業したら誰でも上手くやっていけるのであれば、世の中の人が皆、行政書士資格を取る事でしょう。

しかし、実際には、このような甘い考えをしていては、廃業に追い込まれると思って頂く方が良いと思われます。例え行政書士であっても、仕事がなければ報酬を貰う事はできず、せっかく立ち上げた事務所を閉鎖せざる負えない状況にも追い込まれかねません。確かに、行政書士にしかできない法的な業務は沢山あります。

しかし、その依頼が全て自分の所に来ればよいですが、そのような甘い世の中ではありません。自分が行政書士であると言う事は、自分以外にも行政書士は沢山いるわけですから、代わりはいくらでもいると言う事です。

ここで必要となるのが、前途でも申しあげた分野を絞る事と同時に、マーケティング能力に関しても身につける必要性があるという事です。行政書士であっても、営業を行う事や、それらの売り込み等の、マーケティングの手法を身につける事は大変重要だと言う事です。

行政書士だから、いつでも依頼が来るだろうと踏ん反り返っていては、いずれ廃業に追い込まれます。具体的には、ご自身でマーケティングに関する知識を身に着けていく方法もありますし、実際に起業する為の塾なども多くありますから、それを利用してみると言うのも1つの手でしょう。

ここでのポイントは、行政書士の資格だけで開業してしまう事は危険だと言う事と、行政書士資格と合わせて、開業後に軌道に乗せて上手く営業していく事が出来るノウハウが必要と言う2点のポイントが重要となります。

2-4.行政書士が先生と言われる時代は古い?

行政書士を含めた、弁護士や司法書士などの法律に関わる士業の場合、古くから「先生」と呼ばれる事が多い傾向にある業種です。確かに、法律的な専門知識が必要とされますから、依頼をする側にとっては、専門的な事をお願いするわけですし、古くから先生と呼ばれる事が多かったのでしょう。

しかし、勘違いしてはいけない事があります。

依頼者は、ただの依頼人ではなく、お客様であり、提供する法律知識を利用した業務はサービス業の一環だと言う事です。その観点から言える事は、士業だからと偉そうに出来る時代は終わったと言う事です。依頼をする側であるお客様は、お金を支払います。金銭が発生すると言う事は、それに対する対価をしてサービス提供をする必要があると言う事です。

法律的な依頼の中には、知識がない為に不安を抱えているお客様も沢山いらっしゃいます。ただ、単純に業務をこなせば良いと言うわけではなく、そこに生じる不安を解消する為の対応なども必要だと言う事です。

2-5.登録費用と開業資金について

行政書士資格に合格したからと言って、自分は行政書士だと名乗る事はできません。まず、試験に合格して、行政書士と名乗る為には、日本行政書士会連合会へ登録をする必要があります。つまり、登録をしなければ、合格はしていますが、行政書士と名乗る事はできず、ただの有資格者と言う扱いになります。ちなみに、期限はありませんから、合格したらいつでも登録する事が可能です。

ちなみに費用に関してですが、登録手数料と登録免許税がかかり、それに合わせて所属をする都道府県の行政書士会の入会金も別途必要となります。(入会金は都道府県によって違います)これらを合わせると、30万円程度の費用が必要とされています。そこに合わせて、開業される場合、登録などでまた税金は多少かかりますが、こちらについては業務内容や規模にもよりますし、自宅開業の場合で、別途事務所を借りたりする費用は省かれますから、あればそこまでかからないと言って良いでしょう。

3.まとめ

いかがでしたでしょうか?

行政書士の資格を取る為の勉強から、実際の合格、そして登録をして開業をするまでの一連の流れ等について、ご紹介させて頂きました。合格率から見れば、勿論の事ながら、行政書士の試験に受かる為の勉強から難易度が高いと言う事がわかると思います。

しかし、実際には、しっかり内容を勉強し、対策を取れば合格できないと言うわけではありませんので、ここで諦めてしまうのは勿体無い事です。自分の可能性を信じて取り組む事が大切だと言うことです。

また、実際に合格をして、行政書士になった時に、自分がどのような行政書士になりたいか?更に、どのような業務を行っていきたいか?等のイメージをしておく事は大切です。行政書士の試験に合格して終わりと言うわけではなく、実際にその資格を活かして開業をし、その事務所や企業を成功させ、それを継続していかなくてはならないと言う事です。

そのような観点からすると、合格する為の勉強だけではなく、マーケティングなどの経営をしていく上での知識も身につける必要があると言う事になります。資格を取って終わりではなく、資格を取ってからがスタートだと言う事を忘れてはいけません。

行政書士と言う業務は、法律的な知識を必要としますから、特殊な分野ではありますが、前途でも申しあげているように、その資格を持っているのはあなただけではないと言う事です。その事務所や企業が発展していく為にも、合格した後に成功する為の対策やイメージをしておくと言う事はとても大切な事です。

是非、ご自身でも、様々な視点から成功に導く為の行動や、勉強を別途しておくと言う事が重要ですので、幅広い視野に興味を持ち、対策をしていけるようにして頂ければと思います。

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