2016/08/09

著作権の保護期間 延長問題

永久著作権とミッキーマウス保護法

永久著作権とミッキーマウス保護法

著作権の世界標準は70年

著作権の保護期間 延長問題
文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」は、著作権の保護期間を著作者の死後50年とすることを原則とし、これに準拠した国が多かったのですが、現在ではEUを含むヨーロッパ、アメリカなどで取り入れられている70年が世界標準となってきています。

 環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉参加国の中で保護期間が原則50年だったのは、日本カナダニュージーランドの3か国。TPPが日本で施行される日から著作物等の保護期間が延長され、①著作者の死後70年、②未明・変名の著作物公表後70年、③団体名義の公表後70年、④実演が行われた後70年、⑤レコードの発行後70年となります。

著作権期間が最も長い国は?


 世界で唯一の永久著作権は、イギリスの「欽定訳聖書」。イングランド国王ジェームズ1世がイングランド国教会の典礼で用いるために1611年に作られた英語訳聖書です。2011年5月2日には初版刊行から400年を迎えました。

 ただし、イギリス以外の国ではパブリックドメインとして扱われています。また、1455年頃にドイツのヨハン・グーテンベルグが活版印刷技術を用いて印刷した「グーテンベルグ聖書」は永久著作とはなっていません。

 TPP施行以後、日本より保護期間の長い国は、最も長い100年のメキシコ、99年のコートジボアール※、80年のコロンビア、75年のグアテマラホンジュラス※、セントビンセント・グレナディーン諸島サモア独立国の7か国になります。(※自国以外の著作物に関しては、短い方の保護期間が適用)

著作権延長法とは?


 TPP参加のアメリカには1998年に制定した「著作権延長法」(別名:ミッキーマウス保護法)があります。ミッキーマウスの最初の作品「蒸気船ウィリー」が発表されたのが1928年。当時の著作権保護期間は56年で、著作権は1984年までのはずでした。しかし、1976年に著作権法の大幅改正が行われ保護期間は75年となり2003年まで延長されました。

 さらに1998年に「著作権延長法」が制定され、著者の死後70年、法人著者の場合は発行後95年または制作後120年となり、アメリカではミッキーマウスは2023年まで著作権が保護されています。

 TPP交渉により、日本の著作権保護期間は個人も法人も70年に延長されます。ただし、現行の日本の法律では、映画の著作権は50年。アメリカの戦前の映画は戦時加算3794日を加算してもミッキーの著作権は1989年に切れています。仮に70年計算しても2009年には切れています。100円ショップ等には著作が切れたディズニー映画が売られています。※現在、戦時加算されている国は日本だけです

 今後アメリカのミッキーマウス次第で、日本の著作権保護期間がさらに延長される可能性があります。




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