2016/07/13

中国人観光客の分散化

銀座なのに閑古鳥 インバウンドバブル終焉か

銀座なのに閑古鳥 インバウンドバブル終焉か

 今年1月27日に銀座三越8階に免税店がオープン。消費税だけでなく関税、酒・たばこ税も免税になっていて、空港の出国手続きを出たところにある「受け取りカウンター」で受け取るスタイル。さらに3月31日に誕生した東急プラザ銀座の8・9階には、都内最大級の免税店であるロッテ免税店東京銀座店がオープン。この時点で、爆買いといった消費行動に陰りが見えていたが・・・。

 まず銀座三越に関しては、リニューアルオープン初日から閑古鳥が鳴いていました。こちらは8階だけの部分的なオープンのため致し方ない部分もありますが、「爆買い」の春節に入っても改善されず。東急プラザ銀座は、最新施設に初上陸・初出店などの話題もあり、1か月ほど入場規制されるほどの長蛇の列がありました。

しかし、基本的に日本人には関係がなく、国内向けのメディアでいくら放映されたところで集客には結びつきません。このまま2020年7月24日からの東京オリンピックまでの時間を迎えるわけにはいかないでしょう。


バブル終焉はいつから?

 まず今年になって中国・国家外貨管理局がカード決済で世界最大となった「銀聯カード」の海外での現金引き出しを1月から年間10万元に制限し、人民元から外貨への両替審査も厳格化したことがあげられます。

つぎに中国国務院(中華人民共和国の最高国家行政機関)関税税即委員会が3月(実施日の2週間前)に、4月8日から輸入品について、新たな税率を採用すると発表していました。中国政府が低迷する国内消費を活性化するために、海外で購入した商品を国内に持ち込む際にかかる関税の引き上げました。

税率引き上げの対象となったものは
・「酒・化粧品」は50%から60%
・「高級時計」30%から60%
・「衣類・自転車・ビデオカメラ」20%から30%
・「カメラ・食品・飲料水・玩具」10%から15%

 指標として「爆買い」の代名詞、ラオックスの月次営業報告書を見てみましょう。2015年の売上高前年比増減率は+142%。2016年に入り1月は+27%。春節の2月-11%、3月-1%、4月-26%、5月-44%と下降線をたどっています。

 5月のラオックス社長室経営企画部の補足コメントに「訪日客の消費動向と行動様式は早いスピードで反化している。消費動向の変化による影響として、高額品の消耗鈍化による単価の下落が顕著となった。また、行動様式の変化は、訪日エリアの分散化のみならず、滞在中のコト消費の拡大がレジ通過数の減少の誘引となった。」とあります。あきらかに、関税引き上げの影響が見てとれます。家電量販店最王手のヤマダ電機・山田昇会長も「インバウンドは経営の核にはならない」と言っています。

元安・円高が進行し、2015年6月の人民元20.2334円が2016年6月には15.9939円。引き出し上限の10万元で計算すると、200万から159万円と観光客にとって大幅な損であることがわかります。関税の引き上げと元安により、転売目的のブローカーは激減しています。

これからは財布のヒモの固い中間層の観光客が主流になります。

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